2016 LOOK ROADBIKE 695 ZR FRAME SET
（2016年 ルック ロードバイク 695 ゼットアール フレームセット）

「695 ZR」のフレーム素材は初代「695」に使われたカーボン素材と同じ「3K HM カーボン」です。数々のロードバイクを試乗してきた中で私のナンバーワンバイクが実は「初代695」です。695は高弾性のカーボンの反発力により踏み込んだ後のハンガー周辺がウィップして戻るスピードの速さで剛性を演出し、ペダリングやハンドリングの軽さもさることながら、ペダリングとフレームがたわむウイップ感の連動性とその継続性が完璧なロードバイクでした。只、フロントディレーラー台座の強度不足や「ZEDクランク」初年度ということもあり、
フロント変速に少し難があったのは間違いありません。それからマイナーチェンジを繰り返し、何も問題の無いレベルまでになりましたが、当時のイメージが悪いのか現在でも「ZEDクランク」を外したシマノやカンパの純正クランク仕様でしか販売しないという無茶苦茶なショップがある程です。（私はZEDクランク大歓迎です。）
「695 ZR」はBB65規格のボトムブラケットにプレスフィットBB86アダプターを装着し、「ZEDクランク」が付属せず100%純正（シマノやカンパ）コンポーネントで組み上げられる「LOOK 695」です。また「AEROステム」も付属せず、ステムは別売りなので、全て好みのパーツでアッセンブルが可能です。確実な変速性能とベストポジションを追求するシリアスライダーに最適なレーシングモデルです。
接着されたBBアダプタをヒートガンで温めて叩き出せば、ZED２クランクも使用可能です。ZRは、ゼド・レディー＝「ZEDクランク対応」から命名されています。「AEROステム」が付属しないのでポジションセッティングは物凄く楽になりました。ハンドル位置を下げることに苦労する柔軟性が高いライダーにも良いでしょう。問題は、一般的なステムではヘッド周りのボリューム感とのギャップができてしまうことです。「695 ZR」にはモノコック系のカーボンステムしか似合わないような気がします。